【学生インタビュー17】山形大学 人文学部 人間文化学科3年 太田宗一郎

2015.8.24

Q自己紹介をお願いします

人文学部人間文化学科3年の太田宗一郎です。

Q大学では何を学んでいますか?

日本の古典文学を学んでいます。伊勢物語かそれに付随する能楽を卒論では扱いたいなと漠然と考えています。

平安時代に書かれた伊勢物語が鎌倉時代に解釈されて、室町時代に能として表現されました。

いわゆる二次創作の一種です!

例えば、在原業平が神様だったり、柿本人麻呂の化身だったり、3733人と付き合っていたりというとんでもな解釈をしているんですよ!

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※画像は Wikipedia より。「風流錦絵伊勢物語」 勝川春章画。

他にも、「井筒」という伊勢物語の話があるんですよ!

伊勢物語だと、男女が井戸を使って背比べをするところから始まり、その男女が結婚するんですけど、男が不倫しちゃうんです。

男は不倫している間に女もどうせ浮気をしているんだろって思うんですが、実は女は男を思っている。良い話ですよね!

これが室町時代の能になると、女が物狂いして、在原業平の格好(男装)をして、井戸の周りで舞を舞うんですよ。

そして、女が井戸をのぞき込むと、そこには、在原業平の顔が・・・。

でも、男の人が女の格好をして舞う能において、舞っているのは女で、井戸に映るのは男という・・・。

伊勢物語のこの話には「筒井筒井筒にかけしまろがたけ 過ぎにけらしな妹見ざる間に」という和歌が出てくるのですが、能になると「過ぎ」が「生い」になり「筒井筒井筒にかけしまろがたけ 【生い】にけらしな妹見ざる間に」という和歌に変化し、そこに「老い」の意味も含まれてくるんです。

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変な能がいっぱいあるんですよ!ぜひ見てください(僕は見たことが無いんですけどね笑)

伊勢物語を扱うきっかけは、古典専修だし何か読もう!よし、教科書にも載ってるし伊勢物語を読もう!という感覚でした。

でも、古典は実は解釈によって今まで高校とかで習ってきた解釈とまったく違うことを言っていたりして、おもしろいですよ!昔の人もどんな風に読んだらいいのか悩んでいたことがわかります。

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Q山形出身ということで、山形の魅力を教えてください

山形の魅力は近代の魅力です。最上義光とか三島通庸ばかりが注目されていて、明治~昭和あたりがすっぽり抜けてて、そのあたりが面白いのに・・・。

山形でもいろんなところが和歌や俳句に詠まれているんです。正岡子規が来ていたり、ちょっとマイナーですけど立原道造が来ていたり。

建築もおもしろくて、七日町の通りに古い建物があって、吉池小児科皮膚科医院がすごいんですよ!

大正時代からあるのに、今も現役で病院として使われている建物で、看板が「眼科」を消して「小児科」にしてあったり(笑)

七日町の通りを歩いていると普通の現代的な建物の合間にふっと見えてくるんです!

この建物は文翔館を設計した米沢の中條精一郎さんが設計しているのでちょっと似ているですよ。

七日町の通りからではなく、一本裏に入ったところからみる裏側の医院もすてきです!

七日町の通りには、明治時代に建てられた、布団ののむらやという建物も残っているんです!

この建物のすごいところは、明治時代に2回あった七日町の火災を乗り切ったというところです!

この2回の火災が無かったら、もっと良い建築が残っていたものしれないのに・・・。残念ですよね。

そういう点ではすごく価値のある街だと思うんですよね・・・

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文翔館 ※画像は Railstation.net より引用
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吉池医院外観 ※太田くんから提供

伊藤博文が来てたり、原敬が来てたり、高橋由一(ぶんしょうかんの前の道を書いてる鮭の人)とか!

そういったことを知るのに、芸工大の東北文化研究センターというところの絵葉書が役にたっています。このセンターには非常に貴重な資料があって活用しています!

Qおすすめのお店を教えてください

華園というお店です。めっちゃ狭い中華のお店です。おいしいんですけど、あまり行く人がいなくて・・・。甘酢ラーメンもおいしいんですけど、たまに出る創作料理がまた!!!

山形のいろんなホテルの中華料理をだしていたり、調理学校でおしえているおやじさんが料理長なんです。

なんといっても、中華料理としてのラーメンをだしてくるところがおすすめです!

編集後記

とてもキラキラした顔で古典や山形のことについて語ってくれる太田君。

ついつい筆者も書くことを忘れて聞き入ってしまいました。

もっとたくさん面白い話を聞いたのですが・・・。

詳しくは太田君に直接聞いてみてください!

関連リンク

東北芸術工科大学東北文化研究センター アーカイブス

http://www.tobunken-archives.jp/DigitalArchives/search/?lang=&m=1&t=0

ライター:山大4年 ゆうさ

この記事を書いた人
たーかぎー
今しかできないことを、最高の仲間と。

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