【学生インタビュー135】東北芸術工科大学 芸術文化専攻 洋画領域 院生2年 渡辺光希

2016.7.3

“気になるあの人はなにをしているんだろう ? ”

学生インタビュー134人目は、東北芸術工科大学 芸術文化専攻 洋画領域 院生2年 渡辺 光希さんです。

東北芸術工科大学の院生初インタビュー ! 

院生は普段何をしているのか ? どんな作品を制作しているのか ? 渡辺さんの生活や作品についてお聞きしてきました !

自己紹介

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東北芸術工科大学 芸術文化専攻 洋画領域2年の渡辺 光希です。最近は大学院のレビューがあったので、発表する作品の制作をしていました。今は芸工大の本館一階に展示してあります。

普段の生活について教えてください

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昔から料理が好きで、自分で食べるものは自分で作りたいという思いがあります。美味しいものを外食しようと思ったら高くつくけど、自分で美味しいものを作れば安く済みますからね。生ハムやパンチェッタとかも作ります。

最近では沼地に行って、カエルを釣ってきて調理しましたね。釣り竿や針もカエル用に調整して釣るんです。意外かも知れませんが普通に美味しくて、フランスでは高級料理として食べられています。

5月には4日間蔵王山頂に写真撮影をしに行きました。友達数人と一緒に行って、酒瓶片手にドライブは楽しかったですね。もちろん運転手は飲めない人にお願いしましたよ。

美術を始めたきっかけを教えてください

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小学校、中学校は学校に全然合わなくて。先生も大体理解してくれなくて、小学校の頃にカウンセラーの人からカウンセリングを受けていました。その先生が、箱庭療法を取り入れていて、遊び終わった後、フィギュアがどの位置にあるかで診断してもらっていました。

最初はやってもらっていたんですが、自分との対話としてやるようになっていって、高校生のときに自分に合うのは美術かなと直感的に思ったのかきっかけですね。

心理学と箱庭療法をやっていてそっちの道に進む選択肢もあったとは思うけど、言葉とか論理的な思考より美術のようなビジュアル的な表現方法が合っていたんだと思います。

作品について教えてください

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僕の作品は、「美術で心を浮かび上がらせ、心理学でそれを読み解く」というプロセスを繰り返すことで自分ですら知ることの出来ない自分の心の奥底に潜っていこうとするものです。

これに僕が一番有効だと思ったのがC.G.ユングというスイスの精神科医が作り上げたユング心理学だと思っています。これは人の心の構造を自分の患者の話しや自身の体験から導きだしたもので、もし仮に僕の心がユング心理学的構造を成していたら、僕が僕自身を知るためには心の奥に潜む決して意識できない場所のそのまた奥にある、人類単位で万人に共通する人としての心の遺伝的構造そのものまでたどり着きたい。そんな思いで作品をいつも作っています。

自分が作る作品は年季の入った壁のようなものが多くて、抵抗感や重みを感じる作品をよく作っていますね。壁って空間を仕切るもので、仕切ることは拒絶することにもなります。でもプラスのイメージで考えれば、区切った空間を守ってくれることにもなるので、安心できるような安全な場所を作りたかったんだと思います。

作品を汚しているのは、見てずしっという印象を受けるような重さが欲しかったんです。長くそこにいて悠久の時間が経っても朽ちながらも存在し続けてる。そんな部分への憧れというか自分もそうありたいという願いというか、作品にも自分の生きてきた時間だけの重さと歴史を映したいですね。

使用している素材について教えてください

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よく使う素材でなどがあります。物を構成する大元になるようなものが好きで使用してますね。

特に土は面白いです。古くから陶器としては水瓶や器、屋根瓦や絵の具の顔料としても土はよく使われてます。建築の分野でも大地から石灰と砂利と砂を掘ってはセメントとして使ってますよね。そんな造形の多様性をもちあらゆる分野に応用が利く、自分の思った形に変形してくれるというイメージが私の考え方と作品にピッタリなんです。

あたりまえですが土は草木を育てるものでもありますよね。私の心の中にある想像力の源になる深く広い森は土というものに根本から支えられてるんです。

趣味で作っているものを教えてください

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最近はを作っています。なんで作りたくなったかというと、狩猟本能かなと思います。

最初は竹を曲げたようなものを考えていたけど、ものづくりの大学にいて、それじゃつまらないと思ったんです。次に竹を2枚重ねたものを作ったけど、反発しなくて重い割に全然飛ばなかったんです。

そこから火がついて、本物の和弓を調べて、それをもとに作ろうとしました。本当に難しくて、一回作ったけど既に壊れそうです。職人技は職人技だなと思いましたね。

今年の5月頃には東京に行って、本物の弓に使われる真竹を買いにいきました。ちゃんとした弓に使われる竹は、適した年数が経ったもので乾燥させた後に燻す必要があるので、素材として完成するまでに2年はかかるんです。もちろん値段も高くて1万円以上しましたね。

今はプロダクトの人にも協力してもらっていて、これからちゃんとした弓を制作していく予定です。

さいごにひとこと

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今回展示してあるキャプションの下に、僕をずっと見てくれているカウンセラーのコメントがあって、客観的に見た自分と作品について語ってくれています。

そのコメントと一緒に、自分の作品も見てもらえたらと思います。

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しょーや
色々チャレンジしたい純日本人です。

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