【徹底検証】なぜ山形大学には静岡県出身の学生が多いのか?

2015.5.3

「ゴールデンウィーク、実家に帰るんだー」

「そういえば、お前どこ出身だっけ?」

「静岡だよ」

「え、そうなの!? 静岡率高いな…」

この季節になると、毎年こんな会話が繰り返されます。

かくいう私も静岡県民なので、こういった会話が記憶に残りやすいだけかもしれませんが……

しかし、他の友達に聞いてみても、言われてみれば静岡出身の人が多い気がする、という証言が多々。

調査の範囲を広げても、同じような証言ばかり上がってくるので、山形大学七不思議の一つに数えられてもいい気さえしてきます。

そこで今回は、

本当に山形大学には静岡県出身者が多いのか?

また、それが本当だとしたら、何故静岡だけ多いのか?

徹底的に調べてみることにしました。

統計

まずは統計を調べてみましょう。

山形大学の公式ページに、地域別入学者数の一覧があったので、グラフにしてみました。

http://www.yamagata-u.ac.jp/jpn/yu/modules/university1/index.php?id=26

このグラフでは、1桁しか入学者がいなかった都道府県を省略しています。

150503_graph

静岡県出身者は47人で、11位でした。

ちなみに、この年の入学者の合計が1742人なので、割合は約2.7%です。

あれ、こう考えると意外と少ないような……

これではタイトル詐欺になってしまう……!

まあ、でも、東北出身が多いのは当たり前ですから、地域ごとに色分けしてみましょう。

150503_graph1

北海道・東北を除けば4位。西日本では ( 東日本に分類される場合もありますが ) 1位という結果に!

遠い割には人が多いので、印象に残りやすいということでしょうか?

これを検証すべく、次は入学者 × 距離 で並び替えてみましょう。

150503_graph2
※距離は都道府県庁間の直線距離。国土地理院HPより
http://www.gsi.go.jp/KOKUJYOHO/kencho/kenchokan1.html

静岡・栃木・愛知などが急浮上してきましたね。

この辺りの県名はよく話題にのぼるので、この計算式はなかなかいいチョイスかもしれないです。

北海道が一位なのも距離のパラメーターが効いています。

この統計を見て初めて知ったんですが、札幌より静岡の方が近いんですね。

山形県庁 —— 北海道庁    542.1 km

山形県庁 —— 静岡県庁    403.1 km

山形県民が親しみを持っている都道府県ランキングみたいのがあれば、もっと精度のいい検証ができるかもしれませんね。

追記) 統計を手に入れたので、別記事で検証しました。

ということで、この統計から、

距離的、文化的に離れている割には、静岡出身の学生が意外と多い。

だから、静岡県出身者が印象に残りやすい、と説明することができるのではないでしょうか?

なぜ、静岡県民は山形大学を選ぶのか?

それでは、なぜ静岡県民は山形大学に入学するのでしょうか。

私自身の経験や友達の証言を踏まえて、いくつか仮説を述べたいと思います。

仮説1 名古屋受験説

山形大学の工学部では、ここ数年、名古屋の会場でも前期試験が受けられるようになっています。

これが、受験者が多いから会場ができたのか、会場ができたから受験者が増えたのかは分かりません。

どちらも半々くらいあるかもしれません。

ただ、この説だと愛知県やその周辺地域の受験者がもっといてもいい気がするので、これだけが理由ではない気がします。

仮説2 県民性説

静岡県は工業が盛んで、ものづくりが非常に身近な存在です。そして、米沢もまた然り。

また、山形大学は有機EL、静岡大学は光技術で産業集積が進んでおり、研究者同士の交流も進みつつあるそうです。

この辺りの事情も、静岡の高校生が山形大学に興味を示すポイントかもしれません ( 私がそうでした )。

山形大学の有機エレクトロニクス研究
伝統の強み生かし世界と戦う拠点整備
https://sangakukan.jp/journal/journal_contents/2015/01/articles/1501-02/1501-02_article.html

「光の尖端都市」浜松へ 光産業を集積、VB育成も
浜ホト・静岡大など4者が共同研究施設 ( 日本経済新聞 )
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD120GB_S3A710C1000000

仮説3 慧眼説

静岡県は私立に比べて公立の進学校が非常に人気で、質も高いです。

とくにうちの高校の進路科の先生は、いろいろな大学の情報を集めて、生徒一人一人に合った進路を勧めてくださる方でした。

有機エレクトロニクスみたいな夢のある研究をしたい!

とその先生に伝えていたら、山形大学の工学部を教えてくださったのです。

先生いわく、

静岡県の進学校は学校をまたいだ情報交換が盛んで、進路指導の質が高い

とのこと。

下記のような山形大学の情報も、きちんとリサーチしていました。

150503_ranking1 150503_ranking2
山形大学公式サイトより
http://www.yamagata-u.ac.jp/pdf/ranking.pdf

私は前から知っていたんですが、何度見ても圧巻の順位です。D○Cみたいです。

静岡の先生たちの情報網と、山形大学のポテンシャルによって、私たちは今ここにいる。

そんな可能性を考えると、ちょっと感動します。

まとめ

山形で生まれた有機ELが光を放つ。

それを受け取るのは、静岡で生まれた光電子増倍管。

こんなキャッチフレーズが浮かびました。

報告とかいらないので、どなたか使っていただけませんかね(´・ω・`)

——この記事を書く過程で、いろいろな人が努力してきた軌跡をたどることができました。

また気持ちを新たにして、明日からも頑張っていけそうです!

ライター:たーかぎー

—————————————–

最初の画像の光電子増倍管↓

http://www.yamagata-u.ac.jp/information/info/annnai_yinfome-shon.html

有機EL↓

http://junjikido.cocolog-nifty.com/blog/2014/03/led-next-stag-2.html

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【徹底検証】なぜ山形大学には静岡県出身の学生が多いのか? その2

この記事を書いた人
たーかぎー
今しかできないことを、最高の仲間と。

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